こんにちは!ねむいデザイナーです。 最近近所の紅葉が色付きはじめ、急に寒くなったと思えばもう年末だそうです。 社会人の1年は早く感じると聞いてはいましたが予想以上でしたね。 皆様はいかがお過ごしでしょうか。
さて、何について書こうか迷っていたのですが、今回は先月金曜ロードショーにて放送されていたディズニー映画「モアナと伝説の海」についてお話させていただきます。
といっても今回は3Dの話ではありません。 モアナが使用しているある重要なアイテムに感動したお話です。
※注意 ここからは映画のネタバレを含みます。
私が感動したもの、それは「ヨット」です。
モアナの映画といえば、ヨットで海を移動するシーンが多いですよね。 映画内での大海原をかけるヨットの姿は迫力満点です。 そんなヨットが映るシーンが多いのもあってか、乗り方や操船に違和感が少なく感動しました。 というのも、実は私自身がヨット競技を経験しており、所々で「うわっ、こんなところまでこだわられているのか。」というシーンが多くあったように感じました。 例えばマウイがヨットの操縦を教えるとなった時に発した「シート」という言葉。 これはヨットの帆を操るための紐のことです。 ですが初見ではモアナのように「どれ…?」という反応になりますよね。
あとは心を返しに行くシーン。 モアナはヨットの淵に立って船体の傾きを起こしていました。 この傾いている状態をヒールといい、ヒールが発生している状態で走ると船が減速してしまいます。 なので自分の全体重と、先ほど説明したシートを調節して船の傾きを起こすのです。 これがまた難しく、全体重を使っても傾きが直らなかったり、逆に起こしすぎるとアンヒールという状態になってこれまた減速してしまいます。 ちょうどいい、まっすぐな状態を保つことが大切だということですね。
マウイが体重をかけて船の方向を変えるシーンも印象的です。 ヨットは体重をかけてアンヒールの状態にすると、舵なしでも速度が減速したり回転します。 マウイはそれを知っていて、逃げるときに使用していました。 さすが1000年生きているだけありますね。
一番感動したのは「ヨットの方向を調整した」シーンです。 映像としては一瞬(2~3秒)だけしか映っていないのですが、風を読み、少しだけ舵を動かして風を受ける方向を調整するシーンが一人称(モアナ)視点で描写されていました。 目線はまっすぐ前を見たまま、風景が少し横にズレるのです。 ヨットは風を受けて進む乗り物で、風をうまく帆に取り入れないと進まなくなります。 風を受ける方向が決まっているため、風が吹いている方向に合わせて操船することが大切です。 この描写で「風の吹いている方向を確認し、調整できるくらい成長した」という捉え方ができることに、思わず叫んでしまいました。
しかし経験しているのもあってなのか、それとも関西人だからでしょうか。 「センターボード(ヨットの真ん中に差す板)がなくてもこんなにヒールするものなのか…。」とか、「完沈(完全にヨットがひっくり返ってしまっている状態)か…。起こすの大変だぞ~…。」とか、モアナのヨットが派手にこけたときは「マストが!!マストが折れる!!」などなどコメントしながら見てしまいましたね…。
一番叫んだのは、モアナが海に落ちた鶏のヘイヘイを追いかけて海に飛び込み、ヨットを離れてしまうシーンです。
海の上では絶対にヨットから離れてはいけません。 ましてやモアナのように帆を張った状態で離れてしまうと、風を受けてそのまま進み続けるので、ヘイヘイを捕まえてヨットの方を振り返った瞬間「ヨットがあんな遠いところに…。」なんてことになります。 モアナは海と友達なので助かりましたが、私たちは別に海と友達ではありませんので軽率に死んでしまいます。 ヨットから離れるのはやめましょうね。
たくさん語ってしまいました。 制作陣の中に絶対ヨット経験者の方いらっしゃいますよね。 やはりディズニーは見る人が見るとわかる「説得力」を大切にしているように感じました。
今月9日から「モアナと伝説の海2」が映画館で公開されているようです。 ぜひ見に行きたいですね。
余談ですが、海つながりで社員旅行で撮影した海の写真をおすそ分けします。
最近インフルエンザなども流行っているようですので、皆様も体調などには気を付けながら、よいお年をお迎えください。